世界大会日誌(その7)【世界大会日誌(その7)】個人戦の初日、、 最初の種目、ファーストキャッチで、フロストと同じ組でしたが、同じく日本人の飯塚君と細谷君とも同じ組で、少しはホットしました。 しかし、、 飯塚君から、「このグループは凄い人ばかりですよ!僕を含めて(笑)」と言われ、ますます緊張する私。 実は、フロストとは結構話す機会があって、彼は非常にフレンドリーで、いつもにこやかに話しかけてくれていたのですが、、この日はピリピリした雰囲気で、話し掛けるなんて雰囲気ではありませんでした。陽気なアメリカンのスティーブも同じ組だったのですが、コチラも硬い表情で、同じく僕などが話し掛けていい雰囲気ではありませんでした。(汗) で、いよいよ競技開始! 飯塚君、ステーブ、バウアー、フランス人、フロストと、、全員が殆ど動かず、全員がノードロップです。 あとで、「フロストの17秒を間近で見れて凄かったでしょう!」とトギーさんに言われましたが、、フロストの17秒は見ていながら見ていない感じで、、あまり記憶に残っていません。(苦笑) で、フロストの次が僕、、 本当は1投目には4枚翼のスナイパーG4を投げる予定だったのですが、、とても4枚翼を投げれる雰囲気では無くて、3枚翼のPPを握り出陣しました。(練習ではこの3枚翼の調子が良かったのですが、、) 緊張している様な緊張していない様な、、しかし、緊張していたのでしょうね、、いきなり1投目をポロッとドロップ。その後も1ドロップしてしまい合計2ドロップで、5キャッチのタイムは50秒台でした。 僕の後に投げた、フランスのパトリシュさんもポロポロとドロップ。(ああ~ドロップしたのが俺だけで無くて良かった、、このおっさんが俺の前に投げてくれてたら、もっと楽に投げれてたやろうな、、)なんて事を考えて、、それで少し落ち着けた様な気がします。 2回目は、5投目を除いて微妙に円外に乱れましたが、なんとかノードロップで投げ終える事が出来て、とにかくホッとしましたね、、。 タイムは、ブーメランの乱れを表す32,5秒。ちなみに順位は67位でした。 2つ目の競技はMTA、、僕が一番苦手な競技です。 MTAは、北九州で殆ど練習が出来ておらず、旭川に来てからMTAを投げまくろうと思っていたのですが、、旭川ではまったくと言っていいくらい練習が出来ませんでた。3枚翼のMTAは、濱口さんと少しだけ練習しましたが、練習での最高タイムは15秒くらいでした。 この日も風が強くて、1投げ目は3枚翼を投げました。 ちゃんとキャッチが出来ているかを確認する為に、同じグループの選手が投げる人と一緒に走るのですが、僕の投げると時に走ってくれる選手と言うのが、、フロストだったのです。 国内の大会ではとにかくキャッチを重視して、MTAは軽く投げてしまう事が多かったのですが、この日はとにかくフルパワーで投げようと決めました。 1投目、気合を込めたので、「アッ!」と自然と声が出たのですが、自分のイメージよりもかなり低目に投げてしまい、「ああ~」って声も出してしまいました。 「アッ!ああ~」 投げミスではありましたが、タイムは15秒台。1投目で、練習での最高タイムをクリア出来ました。 MTAはムラタさんが同じ組に加わっていたので、FCと比べると、かなりリラックスできてました。 この後、ムラタさんとは、オージー、トリック、アキュラシーまでは同じグループでしたね。 (最初から最後まで同じグループだったのは、フロストと細谷君の2人だけでした) 2投目も3枚翼を投げましたが、コレも低く投げ過ぎて、、 「アッ! ああ~」 だけど、全力で投げているので前にはかなり飛んでいて、タイムは18秒台まで伸びました。 3投目に、、この日のクライマックスが訪れます。 いや、、この日のクライマックスではなくて、この大会を通しての、クライマックスです! 僕の力では、3枚翼で18秒台以上のタイムは出ないだろうと判断し、風が強いけど、2枚翼(ゴルゴMTAロング)を投げる事にしました。とにかく、記録は残っていますので、後は思いっきり投げるだけです。 3投目、、 「アッ! ああ~」 またの自分のイメージよりも低く投げてしまいましたが、ブーメランは綺麗にホバーしています。 しかし、風に流されて、とにかく走りました! 上には高く上がらなかったけど、50mサークルの端から端まで走り、 キャッチ! (50mのラインを超えちゃってるかも、、)と思い、僕の真横まで走ってくれていたフロストに 「In?(入ってる)」と聞くと、 フロストはにこやかに笑いながら、 「Yes!it,s in! it.s in!(入ってる入ってる!)」 そして、「よくやった!」と言いながら、右手をハイタッチの位置に持って来てくれて、、 その手に、僕がハイタッチをしました、、 (ああ、、俺、、今フロストとハイタッチをしたよ、、フロストがハイタッチをしてくれたよ、、) もの凄く感激しました。 その時のタイムは、23,6秒。(56位) それは、僕の競技会でのMTA自己ベストのタイムでした。(練習では30秒越えや、ネット越えロストも一応はアリます(^^ゞ) フランスのパトリッシュも、「お前の叫び声はナイスだ!まるでサムライの様だ!」と声をかけてくれました。 そうだ、、 パトリッシュも、FCの時に「よくやった!」と言って、ハイタッチをしてくれました。(パトリッシュからのハイタッチも嬉しかったです、、) ※MTAの4投目は同じくゴルゴMTAロングを投げて18秒台。5投目はベークのMTAを投げ、スパイラル落下でした。最終スロー以外は全部低目に投げてしまいました、、それだけ力が入っていたのでしょうね、、。 ※「マサさん、あの、2回声を出すのは何か意味があるんですか?」とムラタさんに真面目に訊かれちゃって、「いや、、2回目のは、全部低く投げちゃってるので、、それで失敗したああ~なんですよ、、」と答えたら、大笑いされちゃいました。(笑) だけど、こんな会話でリラックスが出来るんですよね。 つづく ※確かに、黒気知さんのご指摘通り、写真が無いとつらいですね。デジカメを持って行ってなかったので、、フィルムの写真もまだ現像に出せていませんし、、。(現像してくれる場所減りましたよね~(^_^;) )僕の心のカメラにはバッチリと写っているんだけどね、、。 |